春夏秋冬すべての季節が楽しめる滋賀県。海はないけれど日本で一番大きなびわ湖があり、自然豊かな地域であることは間違いありません。製造業が盛んなこの地域で、ある企業が林業の課題から生み出した一つの製品があります。
長浜の地から世界中へ展開するおもちゃを。そのストーリーを叶えるべく伴走支援型として支えている一つの企業への企みをご紹介します。
当社が伴走支援として事業を広報面で支えている会社が長浜市にある株式会社浅尾となります。
材木屋として成長を続けてきた浅尾が、林業の課題として感じていたこと。それが日本のスギの需要の減少である。国の施策で全国的に増えたスギですが、需要以上の供給を生み出したことで、価格下落、さらには伐採もされず山にとんどん手入れもしないスギが伸びていく状況にあります。
さらに林業という業界の後継者不足、そもそも儲かることの難しさを感じ、作られたものが木育おもちゃ「ズレンガ」です。
国産スギを使って、軽くて丈夫な物を加工してポッチとレンガを見立てたスギブロックを作り、組み立ておもちゃとして製作。
子どもたちの反応もすこぶるよく、付けたキャッチコピーは「スマホよりもハマるおもちゃ」でした。
ただ中々、世の中に浸透しない、そしてこのコンセプトは世界にも刺さることを考えて当社と一緒に行っているのが「ズレンガ」の広報となります。
木育という市場は新たに近年できたものとなります。ただ民間発信というよりは国産木材の活用や教育的分野からどちらかというと自治体発信によるものが一般的です。
浅尾では、スギを使った木育おもちゃの加工ノウハウを持つことで、地域のスギを活用したおもちゃを作れることにあります。
そこで仕掛けているのはYouTubeをかけ合わせた木育出張教室というサービスです。
浅尾では2022年から木育おやじというチャンネルをスタート。木育視点だと市場もまだまだ未成熟なところから、近接している市場として林業・山に着眼点をおいたYouTube動画をベースに発信しています。
それぞれの動画はしっかりはまり10万以上の再生回数を超える動画も出てきており、そこから動画の視聴者に対する「木育出張教室」というニーズを抑えにいきました。
地域で木育を進めたい行政・教育期間はありますが、依頼する先が見つからないというところ木育おやじを宛てにいき、そこから子どもたちが木育を体験型で楽しめるズレンガを含めた教室を行う。
自治体向けにはその地域での材木を活用したオリジナルのズレンガを作れることで新たな市場開拓を目指しています。
YouTubeチャンネルも順調に伸びを見せており、伴走支援型で行うことで、商品の販売へのアイデアまでをガッツリ組んで行うことができている今回のプロジェクト。
新たに長浜市に木育を楽しめる施設を作り、今後はデジタルだけではなくリアルな部分でも伝えていける状況を整えています。
単なるホームページ制作会社ではなく、依頼していただく方が目指したいゴールを共にアイデアを出しあい、毎月進歩を出して進めていく。
それが当社にとっても理想的な形であり体現出来ているものとなっています。
ゆくゆくは国内で木育おもちゃといえばズレンガというその市場の一番星を作り、さらには世界へ出るまでをお手伝いしていく。
それが株式会社浅尾に当社が関わることの使命です。